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なるはしやま
2024/12/18
16:00
マーチャーシュ王にまつわる民話の中には、当時のヨーロッパには存在しないはずのカボチャが登場するエピソードがある。
貧しい農夫が巨大なカボチャを見つけて、王への贈り物にした。王は大層喜び、農夫に褒美として金を与えた。農夫はその金で雄牛を買い、おかげでずいぶん楽に畑仕事ができるようになった。
別の男がこれを見て、一計を案じた。彼は裕福で、おまけに美しい仔馬を持っていたので、この仔馬を王に献上して自分もご褒美を貰おうと考えたのだ。王は「こんな美しい仔馬は見たことがない!」と喜んで、男を例の巨大なカボチャのところへ連れていくとこう言った。
「どうだ、すばらしいカボチャであろう?」
「はい、王さま。こんなすばらしいカボチャは見たことがございません!」
おべんちゃらを言う男に、王はすかさず次のように言った。王の統治はかくも公正なものだったからだ。
「そうか! では仔馬をくれた礼に、このカボチャをそなたにやろう!」
ぐりとぐらなら巨大カボチャで素敵な料理を作ってくれそうだけど、ここでは欲をかいた男がカボチャでがっかり、という残念賞扱い。ハンガリー語には「カボチャ頭 (tökfej)」という悪口もあるそうなので、そうしたニュアンスもあるいは込められているのかもしれない。
#民話
鴉の王
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貧しい農夫が巨大なカボチャを見つけて、王への贈り物にした。王は大層喜び、農夫に褒美として金を与えた。農夫はその金で雄牛を買い、おかげでずいぶん楽に畑仕事ができるようになった。
別の男がこれを見て、一計を案じた。彼は裕福で、おまけに美しい仔馬を持っていたので、この仔馬を王に献上して自分もご褒美を貰おうと考えたのだ。王は「こんな美しい仔馬は見たことがない!」と喜んで、男を例の巨大なカボチャのところへ連れていくとこう言った。
「どうだ、すばらしいカボチャであろう?」
「はい、王さま。こんなすばらしいカボチャは見たことがございません!」
おべんちゃらを言う男に、王はすかさず次のように言った。王の統治はかくも公正なものだったからだ。
「そうか! では仔馬をくれた礼に、このカボチャをそなたにやろう!」
ぐりとぐらなら巨大カボチャで素敵な料理を作ってくれそうだけど、ここでは欲をかいた男がカボチャでがっかり、という残念賞扱い。ハンガリー語には「カボチャ頭 (tökfej)」という悪口もあるそうなので、そうしたニュアンスもあるいは込められているのかもしれない。
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